お寺では、修行を積んでいる僧によって掲示板に格言が張り出されている場所があります。
このお寺の格言を、SNSのハッシュタグを利用して大賞を決めるグランプリが開催されました。
仏教伝道協会大賞
おまえも死ぬぞ 釈尊

[講評]この作品の出現によって「お寺の掲示板大賞」が世間に認知されたと言っても過言ではありません。 この言葉(真実)の持つインパクトはネット社会のみならず多くの人々に影響を与えました。文句なしの受賞です。おめでとうございます。
仏教伝道協会賞
つくられた幸せでインスタ疲れ 本当の幸せは写真映えしない 日常の温かさの中に光っている

[講評]現在、多くの人々が使用するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)にスポットを当てた作品。流行の横文字などを頻繁に使用して掲示伝道を行ってきた佛光寺さんらしさがあふれていて、「SNS疲れ」を起こしている若者にぜひ読んでもらいたい文言になっています。
中外日報賞
大丈夫だよ、生きていけるよ

[講評]お寺の門の前を、さまざまな人が通ります。生きてゆくのが辛く、苦しい気持ちを抱えた人がこの言葉と出会ったら、「大丈夫だよ」と、背中を押された気持ちになり、前へ進む勇気が湧いてくる。そんな言葉です。
仏教タイムス賞
本当に神仏を拝んでいますか 欲望を拝んでいませんか

[講評]有効なのは、「神仏」です。もう一つは、遊びです。
彼岸寺賞
行き先をググれば行き方がわかる。往き先を念ずれば生き方がわかる。

[講評]「どんなことでもネットで答えが出る」という風潮がありますが、生き方だけは答えが出ないもの。彼岸寺は、インターネット寺院として、ググってもわからない「生き方」に寄り添いたいとの願いを込めて選びました。
フリースタイルな僧侶たち賞
ほとけさま ごせんぞさま おてんとさま おたがいさま おかげさま

[講評]「日常に仏教を」をテーマとするフリースタイルな僧侶たち。「仏法を伝えたい」という思いで書かれた一言も大事ですが、今回は「日常にありふれた言葉からどう仏教を見出してもらうか?」という視点から一作品を選ばせていただきました。
まいてら賞
NO ご先祖, NO LIFE

[講評]生活者に分かりやすく、お寺の思いも端的に伝わるもの」という観点で選ばせていただきました。家族の形が変わり、個人化する時代でも、数多のご先祖による連綿とした命のリレーがあってこその我が身という当然の事実に、端的に気づかさせていただく標語だと思います。
お寺の窓口賞
腹が立つときブツブツ申せ ブツはブツでもナムアミダ仏

[講評]人に向かって怒りをぶつけるのではなく、自分の中で解決すること。阿弥陀様は南無阿弥陀仏を唱えれば救ってくれると仏教に通づるものを感じました。
寺子屋ブッダ賞
お寺の前に“ 初心” をお忘れの方が おられます。お心あたりの方は ぜひお寺にお参り下さい。

[講評]日常の全てが道場であることを思い知らされる名作です。一本!
笑い飯哲夫賞
君たちがいて僕がいる(チャーリー浜)

[講評]事務所の先輩、チャーリー浜さんのギャグです。子供の頃から好きなギャグでしたがよくみると深い。一人で生きているんじゃないという、慈悲を感じる言葉ですね。本人は慈悲深いというよりも爺くさいんですけどね。
素晴らしい言葉と講評で心が洗われます。撮影場所や日時など、詳しくは下記のオフィシャルホームページでチェック。
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