またもやスペインで!15世紀のマリア像を素人が修復し話題に

スペイン北部アストゥリアス自治州のラニャドイロ村にある小さな教会で最近、15世紀のマリア像が派手な色彩で修復され、スペイン各紙の話題をさらっている。
修復前は木目がそのままの彫像だったが、今は鮮やかなピンクやスカイブルーで塗られ、殺到する批判に対し、修復した近所の女性「マリア・ルイサ・メネンデス」さんは「私はプロではない」と地元紙に反論した。
メネンデスさんは教会の責任者の許可を取って修復した。「私はこういう作業が好きだし、私のできる範囲で色を塗った。私にとってはすてきな色だし、近所のみんなも気に入ってくれている」と述べた。
スペインでは2012年にも北東部アラゴン自治州ボルハの教会で、約100年前の古いキリストのフレスコ画を近所の素人の女性が塗りつぶすような修復を行って騒ぎになった。
スペイン美術保護協会は「こんなことを繰り返されて誰も気にしないのか。祖先の遺産を目の前で破壊されるのを傍観して、一体どういう社会なのか」と怒りの声明を出した。
しかし、ボルハの教会は修復で有名になり「修復」されたキリストのフレスコ画が「サルのようだ」などの酷評を浴びたことが逆に多数の観光客を招き寄せ、地元の町を沸き返らせる結果となっている。
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