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【大人の品格】ボジョレー・ヌーボー豆知識!今週末は「ボジョパ」で決まり!!

出典:TAMAYA

11月といえば、各地で紅葉が見頃を迎え七五三や新嘗祭など古くから続く日本の伝統的な行事があり、晩秋から初冬にかけて旬を迎える食材が豊富な月でもあります。

そんなイベントや行事が盛りだくさんの11月には、ハロウィンとクリスマスの間の新しい催事としてワイン好きの方はもちろん、そうではない方も一緒になって自然の恵みに感謝するお祭りがあります。

それは……ボジョレー・ヌーボー解禁日!

すっきりとした味わいが特徴のワインで、秋の風物詩として定着したこの日を、毎年楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?

最近では、「カンパーイ!」の代わりに「カイキーン!」といったかけ声とともに「ボジョパ」(ボジョレー・ヌーボーを開けるためのパーティー)を楽しむ人も増えています。

そこで今回は、「ボジョパ」などで使える「ボジョレー・ヌーボー」にまつわる豆知識や歴史についてご紹介します。

ボジョレー・ヌーボー

「ボジョレー・ヌーボー」は、解禁日が毎年11月の第3木曜日と決められており、世界中で最も早く日付が変わる日本では、本国フランスを差し置いて世界で最初に販売されるため、いち早くボジョレーが飲めることになっています。

ガメイと呼ばれるぶどうを原料としているボジョレーは、最も熟成期間が短く、その年最初に飲めるフランスワインでありフレッシュでフルーティかつ、軽やかな味わいが魅力の赤ワインです。

・ボジョレーとは
フランス・パリ東南に位置する、ブルゴーニュ地方南部「ボジョレー地区」のこと。

・ヌーボーとは
フランス語で「新しい」という意味。

・ボジョレー・ヌーボーとは
ボジョレー地区で、その年に収穫されたぶどうで造る「新酒」を指します。

| ボジョレー・ヌーボーの歴史

・その年の収穫を祝うため、地元で出来たばかりのワインを飲む習慣から始まった。

・ガメイは炭酸ガス浸漬法という醸造技術を用いると、若いうちからフルーティで美味しく飲めるワインに仕上がる。

・ボジョレー近くの大都市リヨンでも楽しまれるようになり、レストランが集まるパリへと広がる。

・フランス全土でボジョレーの人気が高まったことに伴い、出荷を急ぐ造り手や商人が増え発酵が未完全の状態でワインが出回る。

・1951年12月15日、粗悪品の流通を防ぐため解禁日を制定。

・1985年、フランス政府が現在の11月、第3木曜日に改定。

・1988年、日本は世界で最初に飲める国というキャッチフレーズで大ブーム。

日本は輸入量が世界一

ボジョレー地区で生産されるワインの約半数は国外に輸出されていますが、ボジョレー関してはその大半が日本へ輸出されているそうです。

現在では、2004年の約1250万本をピークに2013年以降減少を続け、市場規模はピーク時の半分程度の輸入量となっています。

輸入量が減少する背景を、傘下にワイン大手のメルシャンをもつキリンは、「一時期のブームではなく、日本人の11月の旬なイベントとして定着した結果ではないか」と考えているそうです。

しかし、それでも2017年、ボジョレーを多く輸入した国別ランキングでは、

・1位が日本 58.3%
・2位がアメリカ 14.8%
・3位にカナダ 3.9%
・4位に中国 3.4%
・5位にドイツ 3.3%

といった全体の半数以上を日本が占めており、ボジョレー生産者から見れば日本は最大のお得意様となっていることがわかります。

2018年は、快晴が続く一方で雨にも恵まれたためボジョレーだけでなくブドウの品質、生産がともによく、フランス全土で素晴らしいヴィンテージとなりそうだという声も上がっています。

解禁日こそ過ぎてしまいましたが、週末は知人や家族と一緒に「「ボジョパ」を楽しみつつ、平成最後のボジョレーを飲みながら、ちょっとした知識をさりげなく披露してみてはいかがでしょうか。

写真機が相棒です! 音楽鑑賞、お酒、洋服、スポーツも好きです。 暇さえあればカメラ片手に街中を徘徊。 抽象的かつ混沌とした日常を、フィルムとデジタル写真に記録しています。 気になるをモットーに、旬なトレンドやエンタメ情報だけでなく、「アパレルSHOPだけど健康を売りにしている、伝統工芸を作っているが弟子が皆外国人」など、現場でしか味わえないアナログな情報も取材を通じてお届けしたいと思っています。

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