不老長寿の秘薬!「冬虫夏草」をめぐるドキュメンタリー

冬虫夏草と聞いてピンと来る方はどれくらいいるのでしょうか?一般的なイメージでは漢方薬の一種としての認識が強いと思います。
「冬虫夏草」はチベット~青海~四川~雲南といった中国の高原にわずかに生息する蛾の幼虫に寄生するキノコの一種であり、中国では古くから「強精強壮・不老長寿の妙薬」として珍重されてきました。
世界を制した馬軍団が愛用
1993年8月の世界陸上選手権ドイツ大会で、馬俊仁コーチ率いる中国選手たちが、1500メートルで金、3000メートルで金・銀・銅を独占、1万メートルで金・銀を独占しました。
同年9月の中国全国運動会では、王軍霞選手が1万メートルでそれまでの世界記録を42秒も縮めた驚異的な走りで優勝するなど、全員で11の世界新記録を樹立しました。
そして、同年スペインで開かれた第5回ワールドカップ大会のマラソン競技では、1~4位を中国女子選手が独占。この快挙で馬軍団(女子陸上選手団)として話題をさらい、一躍有名になったのです。
その中国チームが、馬コーチが独自に開発した「冬虫夏草」入り飲料を飲んでいたことが注目されました。特に肺機能を高め、耐久性を増強し、赤血球を増加させるなど、運動能力を高めるとして、「冬虫夏草」は馬軍団とともに一躍有名になり、需要が急増しました。
馬軍団の練習は、1ヶ月約1000km、1日平均33kmを走る強化練習を行いますが、この冬虫夏草を服用していたおかげで故障した選手はほとんどいなかったそうです。
驚くべき強壮効果
・バイアグラ効果・・・最強の精力剤として、まむし、スッポン、オットセイとは全く違った劇的な効果があるとされています。
・呼吸器の強壮・・・中国漢方では「肺と腎」を強める働きがあるため、肺気腫や喘息の根本治療にもよく使われます。
入手方法と値段
天然のチベット冬虫夏草はチベットの3,000m以上の高地に生息するコウモリがの幼虫に寄生するものが特に有名で、1キロで100万円以上という高価で取引されます。高麗人参が1キロで1万円ですから、どれだけ破格かということがお分りになられると思います。
日本では四川省や雲南省さんのものが多く出回っていますが、未成熟のランクの低いものが多く、なかなか良質なものにめぐり合うことができません。
他の昆虫にも寄生する冬虫夏草
世界では昆虫の異常発生を抑制する寄生菌として分類され、488種類が発見されているそう。
あのどう猛なイメージのタランチュラですら冬虫夏草の亡骸に。
冬虫夏草の成分
成分は十数種類のアミノ酸、粗繊維、炭水化物、脂肪、カルシウム、鉄、亜鉛、マンガン等の微量栄養素が15種類が含有。
抗ガン作用が注目されているβーグルカン、エルゴステロール・パーオキサイド、コルディセプス酸、コルディセピンなども見つかっております。
さらに、脳内の松果体から発生されるホルモン「メラトニン」が含まれていることも判明しています。こちらは不老長寿のホルモンとして注目されています。
虫の精気を吸い取って伸びる冬虫夏草にはすごい力が秘められていそうです。
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