【前代未聞】草間彌生さんの「作品がすべて」偽物!中国で開催された贋作展覧会
日本を代表する世界的芸術家の「水玉の女王」こと草間彌生さんの偽作を展示するなどした展覧会が、中国各地で開かれていることが分かった。
草間さんといえば「水玉」模様をモチーフにした作品が有名ですが、そんな草間ワールドの代表ともいえる作品の数々を集めたと称する贋作展覧会が、広州や上海、深圳など5カ所で行われていました。
さらに展覧会にはニセモノを展示していただけでなく、なんと「草間彌生と村上隆の共同作品展」とうたい、二人の作品と称する展示品が出品されていたというから驚きです。
草間彌生さんの代理人を務める小野寺良文弁護士によると、中国の美術関係者から草間さんの財団に情報提供があり「おそらく偽物ですが大丈夫ですか?」という問い合わせがあって、今年の4月以降に贋作展覧会が開催されていたことが確認されたそうです。
そこで、小野寺弁護士は実際に中国で実態を調査することに。すると、草間ワールドを代表する「かぼちゃ」をモチーフにしている作品や、赤地に白い水玉模様があしらわれた部屋の展示には「クサマトリックス」という作品が。
また、こちらの来館者が水玉模様のシールを貼った「The Obliteration Room」という作品も、実際はオーストラリアの美術館が所蔵する作品が展示されていたりと、とても悪質でこれら作品のすべてが全くの贋作という事実。
これまでにも中国では、パクリ遊園地やパクリキャラクターなど様々な偽物を、あたかも自国で発案したかのようにパクリ文化を構築してきました。
このような現状をまじまじと見せつけられネガティブなイメージを抱く人も少なくないのでは。
小野寺弁護士によると、専門家の方が見れば贋作だということは簡単にわかるレベルらしいが、一般の素人の方が入場された場合には、すぐに贋作という風にはならないそうだ。
中国での草間さん人気に便乗した非常に悪質なケースとした上で、草間さん本人の意向として小野寺弁護士は「贋作がたくさん作られて草間先生の作品として展示されていることを非常に残念に思っておられて、一刻も早く中止していただきたいと願っておられます」と話している。
このような事態を受け、代理人弁護士は展覧会の中止を求め、会場側もそれに同意。今後首謀者が特定でき次第、刑事・民事両面で法的措置を進める方針だそうです。
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